約70年ぶりの「スーパームーン」に隠された真実 その由来や大きさ、地震との関係は?

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本日11月14日は、約70年ぶりの距離に月が地球に接近する「スーパームーン」! 予報では20時21分に最も地球に接近し、22時52分には満月をむかえる予定です。もちろん、今から観測を楽しみにしている人も多いでしょう。でもこのスーパームーンって、以前はあまり聞いたことのない言葉ですよね。一体普段の満月と今回のスーパームーンはなにが違うのでしょう?
 
「スーパームーン」ってなんの言葉?
 
まず、スーパームーンとは天文学で定められた用語ではありません。サイエンス雑誌のDiscoverのコメントなどを参照すると、どうやら「占星術」に由来しているようです。ですので、どの満月がスーパームーンでどの満月がスーパームーンではない……という区別も曖昧。また、一部で語られる「ウルトラ・スーパームーン」「エクストラ・スーパームーン」などもイメージから作られた造語なんです。
 
ですのでスーパームーンは「天文現象に興味を持つイベント」ぐらいに考えておくといいかもしれません。なお、天文学では地球と月の距離はもっと無機質に「遠地点」「近地点」と表現します。ろ、ロマンがない…。

 
今回のスーパームーンはそんなに大きいの?
 
今回のスーパームーンでは、満月の時に35万6508kmまで地球が近づく予定です。地球と月の距離は約36万kmから約40万kmまでを変動しており、その平均距離は38万4400km。このとき、月は最小の満月とくらべて14%大きく見える計算になります。
 
また、今回のスーパームーンは1948年から70年ぶりの近さになることが話題になっています。しかし1972年のスーパームーンでも月は35万6523kmまで近づいており、その差は僅か。また今回のスーパームーンでは最小の満月に比べて14%大きく、30%明るくなると予測されていますが、2012年のスーパームーンでも同じくらいの大きさ/明るさになっています。つまり、月は普段から結構地球に近づいたり離れたりしているということなんですね。
 
地震と関係あるの?
 

さらに、一部で噂されている「地震との関係」も現時点では全く実証されていません。もちろん科学の世界ではこれまでの常識が覆ることがありますし、最近の研究では「月の引力が巨大地震の引き金になる」という報告もあります。今はまだわかっていませんが、もしかしたら今後の研究によって月と地震の関係性が明らかになる……可能性もあります。
 
今日の観察は?
 
さて気になる本日の夜空ですが、なんとtenki.jpを参照すると全国的に曇り/雨。唯一、沖縄では星空が仰げそうですウェザーニュースではYouTubeやニコニコ生放送でスーパームーン中継を行なうので、もしかしたら中継は晴れの地域から行われるのかもしれません。今日地元で星空が仰げなかったら、こちらに期待しましょう。
 
Image Credit: Sky and Telescope, Laurent Laveder
■Supermoon Forecast: The Moon Hasn’t Been This Close in Almost 69 Years
http://www.space.com/34660-closest-supermoon-full-moon-in-69-years-forecast.html
■国立天文台
http://www.nao.ac.jp/faq/a0207.html?utm_content=buffera6bd9

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塚本直樹
IT・ドローン・宇宙ジャーナリストとしてドローンや宇宙開発、それにスマートフォン・ウェアラブルなどテクノロジー分野まで執筆中。執筆媒体はギズモード・ジャパン、sorae.jp、VR Inside、DIGIMONO!、@DIME、GetNavi web、乗りものニュースなど。 お仕事は@naoki_tsukamotoかnaoki112104850184 at gmail.com まで。実績→https://goo.gl/o7ehz3

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