まるでパン工場?エアバスが900機の衛星を量産開始

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人工衛星が流れ作業で製造される未来が、ついに現実になったようです。欧州・エアバスグループの防衛・宇宙部門は6月27日、衛星インターネット企業「OneWeb」向け衛星の製造を開始したと発表ました。

OneWebは、高度1200kmの18本の軌道に36機ずつ、合計648機もの衛星を打ち上げて地球全体で高速インターネットを実現するという壮大な計画です。さらに予備の衛星250機を加え、約900機という空前の数の衛星をエアバスが製造することになりました。

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衛星はまず、フランスのトゥールーズ工場で生産されますが、フロリダにも生産拠点が置かれます。衛星のサイズは従来の静止通信衛星の1/10以下の150kg程度で、流れ作業の工場はまるでパンや家電製品を製造しているかのようです。もちろんそんなに早いペースではないのですが、1週間に15機の衛星を製造し、21日に1回打ち上げるとのことですから、衛星としては驚異的な製造スピードです。

衛星ネットワークが完成すれば、太平洋の真ん中でもジャングルの奥地でも携帯電話のように高速インターネットが利用できるようになります。地上の端末販売や通信契約は携帯電話会社などが担当する予定で、日本でもソフトバンクが10億ドル(当時約1,180億円)を出資しました。

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OneWeb以外にも、イーロン・マスクの「SpaceX」は数千機の衛星からなる同じような通信サービスを準備しています。パン工場のように大量の衛星が製造され、地球をとりまく時代が目の前に来たようです。

Image Credit: Airbus Defence and Space, WorldVu LLC

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大貫 剛
東京都庁に技術職職員として11年間勤務後、民間宇宙開発を志して退職。ベンチャーを経て、宇宙開発や前職の経験を生かして公共事業に関する解説などの、情報発信をしている。宇宙作家クラブ会員。

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