ファルコン9ロケット、次回の打ち上げで浮桟橋への「着陸」に挑む

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Falcon 9 first stage landing
Image credit: SpaceX
 マサチューセッツ工科大学が発行している科学雑誌MIT Technology Review(Web版)は10月25日、スペースX社が次回のファルコン9ロケットの打ち上げで、第1段を大西洋上に浮かべたプラットフォーム(浮桟橋)へ着陸させる試験を行うと報じた。
 これはスペースX社のイーロン・マスクCEOが、24日に同大学で行った講演の中で明かしたもので、すでに浮桟橋はルイジアナ州にある造船所で建造に入っているという。浮桟橋の大きさは90m x 50mの、サッカー場と同じほどの広さを持つとのことだ。またFlorida Today紙が報じたところによれば、GPSとエンジンを持ち、指定した場所に停泊し続けられるようになっているという。
 次回のファルコン9は、ドラゴン補給船運用5号機を搭載し、国際宇宙ステーション(ISS)へ向けて打ち上げる。打ち上げ日時には現時点で12月9日に予定されている。
 同社ではロケットの打ち上げコストを劇的に下げることを目指しており、まずは第1段の再使用を計画している。その前段階として、今年4月と7月にファルコン9の第1段を洋上に着水させる試験を行っているが、いずれも着水までは順調だったものの、着水後に波や衝撃の影響で破壊されるなどし、回収に成功したことはない。ただし、試験の成功率が低いことは、マスク氏本人が事前に認めていたことでもある。今回の浮桟橋への着陸も、50%ほどの成功率と見込んでいるという。
 また、来年にわたって、同社は12機のファルコン9の打ち上げを計画しているが、そのうち1回は第1段を再使用することになるだろうとし、その確率は80%以上の高確率と見込んでいるという。
■Elon Musk’s SpaceX Will Start Reusing Launch Vehicles Next Year, Cutting Costs | MIT Technology Review
http://www.technologyreview.com/news/532066/spacex-plans-to-start-reusing-rockets-next-year/

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鳥嶋 真也
ライター。宇宙作家クラブ会員。 宇宙開発、宇宙科学の分野で執筆活動を行っている。

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