インド、今年半ばに再使用型宇宙往還機の試験機「RLV-TD」を打ち上げ

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RLV-TD
Image credit: ISRO
 インドのThe New Indian Expressは2月27日、インド宇宙研究機関(ISRO)が開発している再使用型宇宙往還機の試験機「RLV-TD」が、今年半ばにも打ち上げられるだろうと報じた。
 これは、ISROのA. S. Kiran Kumar総裁が明らかにしたもので、同紙の取材に対して「試験飛行は今年の上半期の終わりか、あるいは下半期の初めごろに行う予定です。作業は順調に進んでいます」と語ったという。Kumar氏は今年1月に、ISROの総裁に就任したばかりである。
 RLV-TDは1段式の固体燃料ロケットの先端に装着される形で打ち上げられる。翼長は約1m、質量は3tで、ロケットを含む全長は約6.5mとされる。RLV-TDはサティッシュ・ダワン宇宙センターの第2発射台から打ち上げられ、高度70kmまで到達した後、大気圏に再突入する。そして大気圏内を滑空飛行して、打ち上げから約20分後にベンガル湾に着水する。試験飛行は地球周回軌道には乗らない、サブオービタル飛行で行われる。
 RLV-TDはReusable Launch Vehicle-Technology Demonstrator(再使用型ロケットの技術実証機)の頭文字から取られている。
 ISROは現在、「アヴァター」(AVATAR)という再使用ロケットの開発を進めている。アヴァターは、いわゆるTSTO(Two Stage To Orbit)と呼ばれる2段式のシステムで、第1段、第2段共に、打ち上げ後は翼を使って滑走路に戻ってくることができ、機体をすべて再使用することができる。またアヴァターは宇宙飛行士を乗せることができるという。開発が順調に進めば、2025年ごろに初打ち上げが行われるとされる。
 RLV-TDはそのアヴァターの、第2段にあたる宇宙船部分を小さくしたような形をしており、開発に必要なデータを取ることを目的としている。
 Kumar総裁は「再使用可能なロケットの開発は段階を踏んで進められています。この試験飛行はそのひとつとなります」と語った。また、インドの衛星即位システムや「IRNSS」や、新型ロケット「GSLV Mk-III」の極低温推進剤を使う上段の開発にも力を入れると表明したという。
■ISRO Plans to Test-fly Reusable Launch Vehicle by Mid-2015 – The New Indian Express
http://www.newindianexpress.com/states/kerala/ISRO-Plans-to-Test-fly-Reusable-Launch-Vehicle-by-Mid-2015/2015/02/27/article2689302.ece


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鳥嶋 真也
ライター。宇宙作家クラブ会員。 宇宙開発、宇宙科学の分野で執筆活動を行っている。

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